親鸞の生涯 比叡山延暦寺編
1181年(九歳)
親鸞、この春、延暦寺の慈円のもとで得度、範宴と号す。延暦一寺の座主を⽬指す。
諸神・諸仏に祈り、難⾏苦⾏にはげむ。
古代仏教で救われないことを知り、念仏⼀つに救いを求める。
⼈間の本質は悪⼈であり、その悪はどのような修⾏によってもどうにもならず、将来⾏くべき所は、地獄であることを知る。
その悪⼈が煩悩具⾜のまま仏になること、また煩悩具⾜の悪⼈が優先して救われること、救われたら、すべての⼈間が平等であることなどを求めた。これらの願いをかなえてくれるのが、阿弥陀如来の本願であり、念仏であることに気がついた。
1198年(二六歳)
法然(六六歳)「選択本願念仏集」を著わす。
1200年(二八歳)
道元誕⽣。